商業施設士の資格の種類
商業施設士補
公益社団法人商業施設技術団体連合会が認定している認定校の大学生、短大生、専門学校生で、認定課題の教科を履修し「商業施設士補資格講習会」を修了した者、また興味のある一般の人に対しても、試験を通して一定の知識を有することが証明された個人に与えられる。
2023年現在登録者数:32,592名
全国認定校数:164
校商業施設士
商業施設において調査、企画、計画、設計、施工、運営などについて専門的な知識を備え、公正に職能を発揮できる個人に与えられる。商業施設士補の資格を持った方やそれ以外でも、実務経験2年以上かつ商業施設士試験に合格することで取得できる。
2023年現在登録者数:3,154名
シニア商業施設士
商業施設士を取得後、継続15年以上資格登録し、登録更新を5回以上行っている者に付与される。
2023年現在登録者数:453名
マイスター商業施設士
商業施設・流通サービス等について全般的に広く高度な専門性と見識を持ち、社会に広く商業施設士制度を普及することを通して、商業及びまちづくり等の発展・向上に貢献し得る商業施設士に付与する称号である。
マイスター商業施設士や団体から実績を評価され推薦に至るまでは非常に難しい資格である。
2023年現在登録者数:51名
先述の通り、商業施設士は、商業施設の総合的技術の確立とその普及、商業施設の企画、設計、監理に係る技術者の認定とその育成、商業施設及び商業施設技術に関する情報・資料の提供などを図ることにより、
商業活動の効率化の促進と商業及び都市の生活環境の質的向上に資することを目的として設立され、商業施設士資格制度約50年を経過し累計12,000名以上を数える。
認定団体「公益社団法人商業施設技術団体連合会」は商業施設に関わるスペシャリストが集まる団体として、技術及び業務水準の向上と専門化を図り、新しい職域の確立に努めながら、商業施設などの技術に関する活動により社会に貢献している。
団体は単なる店づくりにとどまらず、地域コミュニティーを有する商業施設、商店街全体の活性化、街づくりを担う分野にまで発展し、流通革新に伴う新たな商業環境のニーズに応えて、多くの有資格者を送り出している。商業施設士とはこのような資格取得者である。
※参照「公益社団法人商業施設技術団体連合会」HP(http://jtocs.or.jp)、機関誌『商業施設』2023・4月号より
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