2-3 手話通訳者の設置制度について
以下は、『雇用された手話通訳者の労働と健康についての実態に関する調査─2020年8月調査─』(注2)が実施された際に、調査対象者から寄せられた自由記述の内容である。
①設置が望まれる機関・場所
*必要な時に必要な通訳がどこでも受けられることが理想。少しずつでも設置が増え続けてほしい。
*公的機関や病院には常駐すべき。
*医療機関への設置が急務。難しければ、リレー(オンライン)通訳等を!
*地域の県立・市立病院に手話通訳者の設置があれば今回のコロナ禍に対応できたのではないか。
*医療機関、ハローワークには設置場所に合った専門技術を持つ通訳者が必要。
*公的な場所以外の病院、銀行などにも設置が進んでほしい。
*公的機関の設置はもちろん、商業施設など市民が利用する場所にも設置を義務付けしてほしい。
*遠隔が進んでいるが、対面の通訳を必要とするろう者もいる。行政機関・病院には通訳の設置を。
*もっと多くの機関で通訳者が設置されると聴覚障害者の生活も豊かになると思う。
*派遣ですべて補うより、必要な場所には設置されていることが良いと思う。
*広域設置では地域の特性が把握できず、十分な意思疎通支援ができない。
*福祉の枠でなく、行政機関や医療機関がそれぞれの責任で手話通訳対応をするべき。障害者差別解消法ができても実質的状況は変わっていない。合理的配慮が逃げ道にならないようにすべき。