お父さんへ
お父さん、お元気ですか。ぼくは、元気です。
ぼくのはんは、この前「ウィーンのおどり」の合かくをもらいました。お父さんのおしえてくれたおまじないのおかげで、きんちょうしないで、まちがえずにふけました。
いっしょうけんめいれん習して、わらわれても気にしないでいたら、もう、だれもわらわなくなりました。「かごめかごめ」も合かくしたので、今「ゆかいなまきば」をれん習しています。
8はんの子たちと前よりもすごくなかよくなって、そうしたら、他のはんの子たちもあつまってきて、毎日みんなとたのしくあそべるようになりました。
でも、そういうときでも、なぜか、だいちゃんだけは来ませんでした。
この前、「だいちゃんもあそぼうよ」と言ったのに、「お前なんかと、だれがあそぶか」と言われました。
どうしてなのでしょう。でもぼくは、おこりませんでした。「チビ」とわる口を言われても、おこらないでがまんしました。
でも、だいちゃんはそのとき、りんのことを「バカ」と言いました。ぼくはそのとき、すごくあたまにきて、自分が「チビ」と言われたときよりもあたまにきて、だからだいちゃんとけんかをしてしまいました。
そのあと、りかのじゅ業をやめて、学きゅう会をして、みんなではなし合いました。
いろんない見が出ました。わる口を言っただいちゃんがわるい、とか、でもぼう力はいけないから、ぼくがわるい、とかです。さいごに、けんかはよくないから、よくはなし合うことが大切だということになりました。
ぼくには、どっちがわるかったのか、今もよくわかりません。
でも、わざとじゃなかったけど、そのときに先生の大切にしている花びんをこわしてしまったことは、いけなかったと思います。
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