一人はまた院さんと同い年の様で、白いニット帽を被った背の高い男性。

一人はルナ姉と類似した改造制服を着たチャラそうな女子高生。

一人は全身スーツに身を包んだ、サラリーマンの格好をした男性。

一人はパソコンを目の前にして前髪が長いのが特徴の、オタクっぽい男子高生。

 

それぞれの目線が一気に自分へと集まり、頭が真っ白になり何も言えなくなる。

「レッカ君よろしく、ようこそクラシオンへ!」

「あ、え……っと……?」

「……ユウナ、それ早い」

「え!?」

院さんと同い年くらいのお姉さんがいきなり俺に声をかけてきたが、残念ながら何のことか分からない。

そのせいか苦笑いも遅れて、何も返せないところを院さんが助け舟を出すようにツッコむ。どうやら二人は仲が良いみたいだ。

「うっわー、ほんっとにガキなんだな」

「そうですね。これで完全展開できるなんて、すごいですね」

続いてチャラいJKが俺を見て捨て台詞を吐き、俺はその言葉に内心傷ついた。それは、次いでのサラリーマン風の青年の一言で掻き消えるものでも無かった。

「待て待て、皆、落ち着けって。レッカもビビってるじゃん」

そんななか、院さんがここにいる(後から入って来た日下部さんを入れて)6人を仕切ろうと壇上に登る。

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