†外資系の基本戦略の一つは差別化です。他社が何をしていないか、しそうにないかを知ろうとします。日本の会社の基本は横並びで、他社が何をしているかが気になります。
†外資系では、地位が上がるにしたがい、英語がより必要になります。しかし英語ができなくても、他の人より抜きん出た能力があれば昇進もできます。
†英語でコミュニケーションができる人、仕事に対する強い熱意のある人、そして外国人と似たような考え方ができる人は一般に外国人に受けのいい人たちです。
†口に出してまたはメールなどで仕事の内容を確認すること、そして確認したことを実行すること、これがウォーク・ザ・トークすなわち有言実行です。外資系ではウォーク・ザ・トークは非常に重要です。
†最近は英語ができる日本人が増えましたが、日本語を流暢に話す外国人も非常に増えました。外資系では三ヶ国語を話す外国人も稀ではありません。
†外資系の社員には、外部のセミナーや勉強会、その他自分のキャリア・アップに役立つと思われる機会をとらえ、積極的に参加している人がかなりいます。
キャリア・アップのために転職する人もいます。
外資系にもいろいろある
外資系と聞くとみなさんはどんなことを思い浮かべますか。新聞やテレビなどマスコミでかつてしばしば見かけた表現ですが、お金のことばかり気にする貪欲なハゲタカ、ドラスティックな方向転換、思いやりのないビジネスライクな経営判断、従業員の突然の解雇など、悪いイメージをまず連想する人もいるでしょう。
その一方、猛烈に働くビジネスパーソン、いかにも外資系という身のこなし、個人の能力や仕事の成果に連動する高い給与、最先端をゆくオフィスなど、ポジティブな面を思い浮かべる人も多いと思います。
最近はこういった表現を目にすることは昔と比べて減ってきているようですが、良くも悪しくも実際はどうなのでしょうか。そもそも「外資系」ということでひと括りにして同一視できるものでしょうか。
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