第1章「風水家相」の世界

風水の種類

陰宅風水とは、陰者の家=お墓を造るための風水です。風水的に良い土地にお墓を造り、死者を埋葬することで子孫繁栄に効果があるという教えです。

ただし亡くなった方を土葬しなければ効果がないため、火葬を行う現代の日本では使われることがありませんが、歴代の天皇陵は風水の思想を取り入れて造られています。

陽宅風水とは、陰宅の対にあるもので、生きている私たちの家に活かされる風水となります。「風水インテリア」として家の中でご家族の相性の良い方位に部屋の配置を考えるお部屋割りや、各部屋のベッドや机などのインテリアを相性の良い方位に配置することで、運気を整えていく開運法です。

ではここで、一番影響力が強い地理風水の知恵を活用するため、風水師でなくても簡単に見分けることができる、運気が上がる住まいのポイントについてお話しましょう。

運気が上がる住まいのポイント

・草木が元気な家

・小動物が寄ってくる家

・時計が長持ちする家

・大地に近い低層階

草木が元気な家

土地から直接生えている草や木は、土地の状態を素直に表します。パワースポットと呼ばれる神社仏閣には、必ず巨木が生えていると思いませんか? これは土地自体にそれだけの高いエネルギーがあるからです。

木を見ればその土地の状態が分かる、「木」=「気」だと言えるわけです。草木が元気なお宅は、住んでいる人も元気です。すぐに枯れてしまってなかなか育たないというお宅は、土地のエネルギーが落ちている可能性がありますよ。

小動物が寄ってくる家

動物は人間より敏感に「気」の善し悪しを感じ取ります。猫や小鳥、ネズミ、イタチ、ヘビなどの小動物が寄ってくるお宅は、動物たちが居心地の良さを感じているわけですから、とても良いことなのです。

昔から家にツバメが巣を作るのは縁起が良いと言われるのもその通りで、私たちが設計したお宅には、ツバメが巣を作ることがしばしばあります。

時計が長持ちする家

時計が突然に止まったり、遅れたり、進んでしまうような場合は、磁場の影響を受けている可能性があります。