風水の種類
風水とは、古代中国人が自分たちの生活している土地や地形、風景をよく観察し、建築やリフォームに携わっている方々にとって、風水や家相はできれば避けて通りたい話題かもしれません。
昔ながらの風水家相の法則に従うと、建てる時期や間取りなど、何かと制限が出てくるからです。「いくら中国3000年の知恵と言われても、現代の建築にはそぐわないのです」という設計士さんのご意見もごもっともです。
私も間取りの設計をする立場として、そのお気持ちはよく理解できます。古代からの知識をそのまま現代の建築に当てはめることは到底できません。生活様式も違えば設備も違う、ましてや建築基準法などなかった時代のものですから、当然、無理が生じます。
歴史ある思想を、現代の建築にどう上手く取り入れていくかが、お客様が本当に満足できる快適性や居住性を得るための鍵になってきます。
それが生活にどのような影響を与えているかを調べたことが始まりだとされています。その後、長い年月をかけて「どのような土地や住居に住めば良いのか」「住宅の造作をどのようにすれば気が集まるのか」「いつどの方位へ移れば気が整うのか」などの知識を体系化し、調整するための技術を作り上げていきました。
風水とは「気」というエネルギーの思想に基づいたもので、自然の「気」と人間が持つ「気」の相性を整え、健康で豊かな生活を送るための環境学です。この思想に基づき、風水と同時に医学、科学、運命学、建築学もまた盛んに研究が行われるようになりました。
龍脈という目に見えない「気」の流れは、龍穴という「気」が溢れ出す場所に集まります。この龍穴がいわゆるパワースポットと呼ばれる場所です。人体で例えるなら「ツボ」です。
風水師はそんな大地の気の流れを読み取り、大地のツボに神社仏閣を建て、都づくりを行いました。
風水には大きく3つの種類があります。
・地理風水
・陰宅風水
・陽宅風水
地理風水ですが、これは昔の国づくりのために使われたものです。現代では建物を建てる際にその土地がエネルギーのある土地かどうか、また土地の形から善し悪しを見極めます。これが建物を建てる際に最も重要な要素になります。
風水師はこの土地の善し悪しを見極めるために、土を触ったり舐めたりしながら探っていましたが、今の私たちは、実際に土地のエネルギー量である地電流の値を、測定器を使って調べることができます。
この値がある程度高く、安定している土地がエネルギーの高い良い土地なのです。反対に、地電流の値が低く、安定していない土地の上では、住んでいる人が無意識にストレスを受けます。パワースポットと呼ばれる場所は、やはり地電流の値が高いエネルギーのある土地です。そんな土地に家を建てることができれば最高です。
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