第1章「風水家相」の世界
我が家の家相は大丈夫?
どうぞ安心してください。どんな段階であっても家相の改善策はちゃんとあります。風水での守るべきルールさえ知っておけば、家相は決して怖くはないのです。これまで数多くの現場で実際の家づくりに携わり、家相に関するお悩みを解決してきた経験から、効果が高いと判断した対処法をお伝えすることができます。
風水家相は迷信だ厄介だと嫌われる存在です。なぜなら、間取りや建築時期などに何かと制限がかかってくるからです。
特に建築やリフォームに携わっている業者の方にとってはできるだけ避けて通りたい話題なのです。せっかく考えた間取りのプランや物件の変更を余儀なくされることもあり、これまでの営業努力が無駄になったり時間的ロスが大きいからです。私どものホームページを見た建築会社や工務店の方々からは「風水家相の相談を受けて困っています」というメールが寄せられます。
そのため、「風水家相は迷信で信じる必要はない!」「鬼門など怖くない」「お祓いをすれば大丈夫」という風水家相を否定する立場の家相鑑定士を仕立てて、住宅会社のバックアップで家相に関する書籍が数多く出版されているのも事実です。様々な立場があり背負っているものが違うのですから、否定派の家相鑑定士の気持ちも察することはできます。
ただ、私たちのように家づくりの現場の知識と風水家相の知識の両方を持って悩み多き施主様の人生と真摯に向き合った経験がないのだろう、と推測されます。でなければ、あまりにも無責任です。
私の元に家についてのご相談に来られるのは、その多くが奥様です。奥様が、ご家族のお悩みを抱えてまずお一人でご相談に来られます。
「でも、主人が信用してくれないかも……」
そんな顔をされて帰っていかれます。そして次の回にご主人が嫌々一緒に連れてこられ、鑑定を受けたご主人が奥様以上に信用してくださる。最終的には、ご夫婦で建築士さんを連れてくる。この流れで、風水・家相を取り入れた図面がスムーズに完成し、新築やリフォームが行われることが多いのです。
もちろん図面のないリフォームや模様替えのご相談も多くあります。どちらにしろ、奥様が主導する形で話が進みます。ご主人には内緒で、なんて方も多いのです。
家相と聞くと「何だか怖いもの」という印象が強いようで、特に男性は必要以上に怖がります。
私の元へ相談に来られる方の80パーセントは女性です。女性は占いが好きだということもありますが、彼女たちはたとえ占いで悪い結果が出たとしても、その中から良い部分に焦点を当てて前向きに進んでいく逞しさを持っています。そんな前向きな思考回路によって、運気も自然と上向きになっていくのだと思います。