読書って素晴らしい!
とっても楽しいものだ!
第二の人生に「智慧と勇気」を与えてくれる!
この本が、みなさまの「知的で素敵なシニアライフ」の一助になることを心より願ってやまない。
私設公民館『おおい元気ぼっくす』 代表 玉木 和彦
PS
人生の第二フェーズに入られている方、特にこれといった趣味をお持ちでない方。「ワクワクリベンジ読書くらぶ」で、一緒に読書を学び合うことはできないだろうか。経験不問。
入会条件は、「この本をご購入いただいた方」「社会人時代を忘れて、新たに人生を楽しもうというマインドをお持ちの方」ぜひご参加いただきたく。
詳細は巻末で。
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第一章「人生100年時代」の 到来
「ヒポクラテスによれば人間が頂点に達するのは五六歳のときである」
「アリストテレスは肉体の完成は三五歳のときであり、魂の完成は五〇歳とする」
「ダンテによれば、人は四五歳で老境にさしかかる」(永江朗『四苦八苦の哲学』P176 晶文社 2018年)
「国連の推計によれば、2050年までに、日本の100歳以上人口は100万人を突破する見込みだ。(中略)2007年に日本で生まれた子どもの半分は、107年以上生きることが予想される」(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット『LIFESHIFT 100年時代の人生戦略』P1 東洋経済新報社 2016年)
最近、読書を進める中で目にした記述である。どれも実に興味深い。
「高齢期・老年期」「高齢・老年」「老人」「老化」
言葉や表現は異なっても、いわゆる「老い」については古くから注目されていた。それが世界的な高齢化(というより長寿化)の流れの中で、もはや「人生100年は当たり前」とも言える時代になっている。
みなさん(特に私と同じ高齢者一歩手前のシニア世代の方)は、これらのメッセージをどのように受け止められるだろうか。
高齢者? そんなのは自分に関係ない、まだまだ先の話と思っている!と言っても客観的に見れば、すでに人生100年時代を折り返している。どう考えても高齢の域に近づいてきたことは否めない。
ついに我が身にも迫ってきたか。個人的にはそんな思いを感じている。ただ私自身は、身体に若干の不安はあるものの、これから先の新しい時代がむしろ楽しみで仕方ない。まだまだこれから! そういう心持ちで日々過ごしている。
この章では「人生100年時代」を楽しむヒントについて、みなさんと共有していきたい。時代背景を確認することによって、読書の意味や位置づけを理解することにもつながると考える。