生きる

定年も間近

同僚・上司も若い

黙々と働いて四十一年

私の後ろには何が残っただろうか

人間生きる限りは何か足跡を残したい

子に孫に

爺ちゃん何を考え生きたのだろうかと

幸い私には「浅間山」という詩集が

残っている

文字として爺ちゃんの生き方が

子にも孫にも分かるだろう

視力・筋力この頃は衰えを実感する

強く生きるには

精神・肉体が健康なこと

日々意識して生きたい

生きる時間には限りがあるから

いつ死が来るかわからない

年月

五十九歳

定年を二年後に

迎える時期となった

何をして生きていけば良いか

思案のしどころ

四十年余働き

今更再雇用で働く気もしない

若い頃給料は安くとも

定年後は年金で生きていけると考えた

しかし世の中の変化は予想のつかない

方向に変化していった

算盤と帳簿で

手書きで記帳していた仕事が

パソコンで仕事をする時代に

なるとは考えもつかなかった

パソコンをうまく使える者が

仕事をできる時代となってきた

こちらはそんなにうまく使えない

そして歳を重ね

老化現象という時期である

現実土と共に生きることが夢だ

家では田や畑もそんなに無い

祖父夫婦が茶碗と箸で始まった家

田や畑を残しておいてくれればと

よく思う

これからは農業の時代

自分で食べるものは自分で作る時代

そこのところをどうしていくか

考える歳