はじめに

今回四冊目の詩集を発刊する事になった。前回発刊した三冊の詩集は自費出版である。今回の詩集は、電子書籍だ。私の年齢も七十一歳。多分、今回の電子書籍詩集が最後の詩集だと考える。自費出版も費用が掛かる。正直に云えば、経済的な事から最後の詩集だ。

私の詩についての持論は、小学校一年生でも理解できる詩が良いと考える。詩・ポエムと云えば、通論難解な表現・理解が難しい場合がある。それも詩・ポエムの一つの世界だろう。否定はしない。私は、誰でも理解できる・感激できる詩を目指したい。

現在、一番考える事は、あと何年生きられるかという事だ。もう私の生きる地域で敬老会に呼ばれる年齢に達した。我々の地域では七十歳になれば敬老会に呼ばれる年齢だ。我々の幼い頃、昭和三十年代―であれば人が六十歳を過ぎれば年寄りに見えた。腰が曲がり・ゆっくり歩く。そんな事が、年寄りのイメージだった。

具体的に云えば死を恐れない事だろう。人の一生高々七十年から八十年。現在は、「人生百年時代」とも云う。でも現実には、百年生きる人は少ない。大方が、七十年から八十年だ。地球年齢・宇宙年齢何万年から考えれば、小さい事だ。

要は、七十二年生きてきた。もう生きる時間が短いと云う事だ。誰もが皆同じだ。残り少ない時間で、考える事は死んでから後悔のないようにしておきたい事だ。私の場合趣味として詩・ポエムを書いている。

例えば俳句・短歌を趣味としている人がいる。俳句・短歌を作り続けていれば何処かで、本にしたいと考える。自費出版したいと考えるだろう。私の場合もそうだ。生きる時間が少なくなったから、最後の仕事として四冊目の詩集を自費出版したい事だ。

過去に三冊出版しているが、過去の三冊は、その時点の思いで自費出版したものだ。過去の三冊と違う点は今回の詩集では、私の書いた詩・ポエムの全てを載せている点だ。そして電子書籍だ。現在の最先端の電子書籍だ。そんな思いだ。