ほかにも、補助金の種類ごとに加点項目が設定されているので、もし加点項目を満たしているようであれば、追加で書類を提出すれば採択される可能性が高まります。このように、補助金の審査は事業計画書のほかにもたくさんの書類を確認した上で進みます。

そのため、いくら優れた計画書を作ったとしても、ほかに応募した会社が加点項目を多く満たしているなどによって、採択されないことも十分あり得ます。

もちろん、優れた計画書をつくらなければ、そもそも採択されるのは相当難しいので、決して手は抜けないのですが、それだけで採択が決まらないのが補助金の難しいところです。ですので、補助金は簡単には採択されるわけではありません。

残念ながら、不採択になる可能性がどうしても残ることになります。この対応策としては、補助金が不採択となった場合のことを想定した計画を練っておくことをお勧めします。

例えば、あるカフェが補助金でパン焼き用オーブンと広告費用を計上したとします。このとき、不採択となった場合どのような対応ができるでしょうか?

例えば、パン焼き用オーブンは少し型が古い中古品を探して、初期投資額を減らすという手があります。また、広告に関しては、広告を出す期間やワード選定などによって単価が変わるので、予算に合わせた広告を打つ、という方法が考えられます。

このように、最悪の事態を想定して物事を判断していくのも、経営者にとって大切な考え方になります。

第2章

経営と補助金の関係

この章では、補助金を使いこなすことで黒字経営をされている経営者の考え方を学ぶことができます。これから起業を考えている方、これから事業をさらに大きくしていきたい方は必読です。

補助金を使いこなせる経営者はなぜ黒字経営なのか?

先を見通す眼を持っている

黒字経営

これから事業をしたい起業家にとっては最初に目指す目標となります。黒字経営とは、収入が支出よりも大きい経営状態のことを指します。あなたの売り上げから、原材料の購入費を引いて、従業員の給料や家賃を支払って、あなた自身に役員報酬を支払っても、お金が残る状態のことです。

【前回の記事を読む】補助金を申請することで、あなたが未来を考えるきっかけになる