第2章 経営と補助金の関係
補助金を使いこなせる経営者はなぜ黒字経営なのか?
先を見通す眼を持っている
「お金が残る経営をできている」ということは、そのお金を使って、事業を大きくするための先行投資をすることができる状態なのです。
補助金を使いこなしている経営者がなぜ黒字経営なのかというと、先を見通す眼を持っていることが挙げられます。
「事業を大きくするためのチャンスはどこにあるか?」「逆に、事業を縮小させる危険性はどこにあるのか?」といった未来について、補助金を使いこなしている経営者は常に考えています。
例えば、創業47年目を迎える老舗企業の経営者は次のようなことを話していました。
「私たちはみんながやらないことをやる、を心がけています。みんながやらないことというのは、お金にならないか、大変かのどちらかです。それを解消してあげれば、市場を独占できます」
この経営者は技術革新の大きな動きにずっと目を光らせていました。
そして、コロナ禍ながらチャンスを見つけ、3000万円以上の先行投資のうち1500万円ほど補助金を使ってコストカットし、チャンスをものにしました。
このように、先を見通してチャンスを掴もうとする姿勢が黒字経営にはとても大事になります。