第1部 政子狂乱録

三 亀の前の厄難

「おお、何と美しく可愛いお尻の穴じゃ、亀どの、そなたの裏ご門はまだ、殿のご寵愛を受けておらぬとみえるな、そうであれば、こちらの方も、有難く殿のお道具を授かるがよいぞ」

菊座の蕾までが微妙で、誘うような表情ではっきりとその形を覗(のぞ)かせている。

「何という、あさましい格好をさらしおって、しょむない女め。ケツの穴まで見せて、よう羞かしくもないものじゃ」

と政子は蔑みの冷ややかな眼で吐き出すように罵る。女の床に向けた前門の薄絹の繊毛はそそけ立って、これ以上はない屈辱の肢態である。

「ああっ、御台様、そこはいやっ、そこはダメでございます」

そこはいやだと泣き叫んではいるが、どうもそれは本心ではないらしい。そして狂おしい喘ぎと同時にガクガクと慄わせる女の吊り上がった太腿に熱っぽく唇を這わした。片手はその柔らかく膨らんだ菊花をいたぶりつつ、もう一方の指先で前方の花門に甘い刺激を加え続ける。

そこに生えている薄絹の生暖かい繊毛をかき分けると、女の粘膜はもう熱く、しとどに濡れて侵入しようとする政子の指先に花肉がねっとりと絡みついてくる。

両門を同時にいたぶられて女は極限状態になってしまった。

「ああ、気が狂いそう……」          

女は乱れた髪を狂ったように揺さぶり、激烈な快美感をはっきり口に出して訴えた。

「そ、そこを悪戯(いたぶる)のだけは、よしてください、御台様~」

政子は、そそけ立っている女の柔らかな繊毛を掌(たなごころ)でそっと撫で上げるようにしながら

「何をうろたえておる、これからはそなたを夢心地にさせて、たっぷりとお汐を噴(ふ)かせてやるのじゃ」

政子は、女の双臀の奥に秘められた微妙な菊花の蕾に中の指を入れて緩やかに探り始めた。

露出された灼熱の洞窟の中を政子の指がこれでもかと必要に舐りまわす。その政子の巧妙な手管に煽られて亀の前は無念の表情を浮かべ、汐ばかりか大量の小便まで噴射してしまった。