エッセイ 小説 絵本・漫画 絵本 動物 現代社会 2023.10.17 【絵本】「吠えるし、トイレも覚えないし、他の犬にすればよかったかなぁ」と言われ…。 繁殖犬になった華ちゃんのおはなし 【第11回】 珠生 満ちる 「華ちゃん」という名前で呼ばれるまでの物語 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 日本中、世界中にたくさんの動物の命がある。厳しい環境で命を奪われてしまう動物もいれば、とても恵まれた環境で命を全うする動物もいる。そんな命の差をどうすべきなのか。動物の命について考えるきっかけになる、華ちゃんのおはなし。※本記事は、珠生満ちる氏の書籍『繁殖犬になった華ちゃんのおはなし』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 繁殖犬になった華ちゃんのおはなし
小説 『眠れる森の復讐鬼』 【新連載】 春山 大樹 赤信号無視の乗用車が、トラックに衝突し大破した。シートベルトをしていなかった重症の若者が搬送された、その病院の医師は… けたたましいサイレンの音が鳴り響いている。そしてその音は嫌な気持ちになる程どんどん大きくなってきて、すぐそこまでやってきたと思ったら突然聞こえなくなった。ERの自動ドアが開いて救急車から下ろしたストレッチャーを白いヘルメットと青いコートを身に着けた二人の救急隊員が中に運び入れた。ストレッチャーの上で、頸椎カラーを装着され、オレンジ色のクッションで頭部をバックボードに固定された若い男が苦しそうに冷…
小説 『モータル』 【第11回】 伊藤 美樹 「記憶の闇の中に邪悪な気配を感じる」「邪悪な気配?」「どうにかしてそこから彼女を連れ出したいんだが」 狢はすがすがしい気分で黄色いレザー張りの理容椅子(バーバーチェア)に腰掛けていた。朝のラブドームでブラシを持ったMr.荻の手が魔法のように動いて狢のアイボリーの毛を整えてくれたのだ。その時少し離れて憂いを帯びた表情のカナデが揺れるユッカの前の揺り椅子に座っていた。「狢ってたぬき?」「パンダに見えるかい?」狢に悪気はなかったがカナデは黙り込む。「たぬきにしてはめずらしい毛色だよね」 Mr.荻が空気…