エッセイ 小説 絵本・漫画 絵本 動物 現代社会 2023.11.23 くさいくさいとママに𠮟られ、おしりをたたかれて。ふかふかのベッドで眠りたい…。 繁殖犬になった華ちゃんのおはなし 【第12回】 珠生 満ちる 「華ちゃん」という名前で呼ばれるまでの物語 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 日本中、世界中にたくさんの動物の命がある。厳しい環境で命を奪われてしまう動物もいれば、とても恵まれた環境で命を全うする動物もいる。そんな命の差をどうすべきなのか。動物の命について考えるきっかけになる、華ちゃんのおはなし。※本記事は、珠生満ちる氏の書籍『繁殖犬になった華ちゃんのおはなし』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 繁殖犬になった華ちゃんのおはなし
小説 『曽我兄弟より熱を込めて』 【最終回】 坂口 螢火 用意した死に装束を、我が子に着せる。まだこんなに小さいのに、斬首だなんて…私が身代わりになって死にたい! 青天の霹靂とは、まさにこのこと。聞いた母の驚きは尋常のものではない。「エ――エッ! 何と、何とおっしゃいます!」声さえ別人のごとく裏返って、「厭です! 厭です! 渡しません、断じて……」絶望的な悲鳴を上げ、曽我太郎に取りすがって泣きわめいた。その母の絶叫に驚いて、一萬と箱王が「母上! いかがなさいました」と座敷に駆け込んでくる。「オオ――一萬、箱王」母は無我夢中で二人を左右にかき抱くと、黒髪を振…
小説 『アントライユ』 【第2回】 鈴木 恋奈 彼にピアスが増えたら、私は自分の耳にも印をつけて、ニードルを取り出す…「痛い痛い!」それでも彼とお揃いがよかった 【前回の記事を読む】たしか、彼が冷たくなったのは四年くらい前から――都合の良いセフレだと思っているのだろうか…恋は盲目と言うけれど、実際は恋をしている側の欲目に過ぎないのかもしれない。愛及屋烏(あいきゅうおくう)とは言っても、嫌いなものは嫌いなままだろう。こんな可愛げの無い脳みそになったのは、きっと目の前の男のせいである。一方、彼も愛だの恋だの言うタイプではない。彼が恋愛を語った時は、神様がひっ…