エッセイ 小説 絵本・漫画 絵本 動物 現代社会 2023.10.17 【絵本】「吠えるし、トイレも覚えないし、他の犬にすればよかったかなぁ」と言われ…。 繁殖犬になった華ちゃんのおはなし 【第11回】 珠生 満ちる 「華ちゃん」という名前で呼ばれるまでの物語 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 日本中、世界中にたくさんの動物の命がある。厳しい環境で命を奪われてしまう動物もいれば、とても恵まれた環境で命を全うする動物もいる。そんな命の差をどうすべきなのか。動物の命について考えるきっかけになる、華ちゃんのおはなし。※本記事は、珠生満ちる氏の書籍『繁殖犬になった華ちゃんのおはなし』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 繁殖犬になった華ちゃんのおはなし
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『空に、祝ぎ歌』 【第24回】 中條 てい 見覚えのない巾着袋。開けてみれば、札束が二つ。―あの2人がかなりの金を巻き上げていたことは知っている。これだけあれば… あの部屋は、知り合った男の部屋だった。自分の部屋、と言ったのは嘘だ。男は外国人で、就労期間がすぎると一旦国に帰るが、二、三か月すると今度は別の人間のパスポートを持って戻る。とんだ不法滞在者だ。友だちの兄、というのも嘘だ。ジョジョの女……これはそうだった。二人に部屋を提供したのは男が国に帰って留守の時だった。戻った男が荒らされた部屋を見たら怒るにきまっている。キーラは逃げようと考えた。自分の荷物を…