倉敷市内篇
倉敷観光案内
来た道を戻り、倉敷市街へ。まずは車を市立美術館のそばの市営駐車場へ止め、メインストリートを北上、阿知町の交差点から東へ入り商店街へ。旅館・奈良萬の路地をちょっと眺めてから突き当たりを左折して、「倉敷民芸」のお店で10万円を超えるヤマブドウのつるで編んだかごを見せてもらってから鶴形山の登りにかかりました。
北斜面で風が寒かったけれど、倉敷中央病院も見渡せます。1923年(大正12年)倉敷紡績社長の大原孫三郎が作った、従業員や地域住民のための診療所から発展して、今では大病院です。昔の赤い屋根瓦を踏襲して新館も似たような外観になっています。
それから阿智神社の北側斜面にあるアケボノフジ(県指定天然記念物)は咲くとピンク色になるのですが、冬のことで枝ぶりだけで残念でした。
境内南東隅の絵馬殿からは倉敷市街地の瓦屋根の様子がよく見えます。
そこを出たところにあるごつごつした岩のかたまりは、応神天皇の時代あたりと言われている古代の磐座(いわくら)だと、宮司の石村さんからかつて教わったことの受け売りをしました。阿知の里の発祥の地であることを説明。
神社の石段を降りて本町の通りに出ました。畳屋さんや提灯屋さんがある、昔の職人の街です。倉敷で生まれ育った義母によると昔は桶屋もあったとか。それを見ながらその通りを東へ。東町へ行き、はしまや呉服店さんへ。
呉服屋さんの店の脇にある、路地を入ったところにある「夢空間(さろん)はしまや」の、米蔵を改造した喫茶店へご案内。
石畳の路地の突き当たりの左側には3つの土蔵があり、手前からだんだんと高くなっていて、手前の低い蔵は漬物倉、中の蔵は紙蔵(呉服を包むための紙)、そして一番高く作られているのは元は米蔵だったところで、石段を上って喫茶があります。
コーヒー400円をいただいてしばし休憩。ここは工芸品の展示やら、コンサートの会場として使われてもいます。(2022年、オーナーの息子のお嫁さんに引き継がれ、「アトリエ&サロンはしまや」として再出発したそうです。)