第二章 枯れ木
枯れ木 2
大きな枯れ木くん
君の役割には感服したよ
今年の春まとわりついたつたから
青青した葉っぱが茂ってきて
その後
薄紫の垂れ下がった藤の花が
木全体に咲き誇り
それは見事だったよ
どんな木だったのか
記憶にさえないけど
この新たな君の役割は誰もが記憶に残すだろう
あまり教訓ばかりでは息が詰まるけど
本来の自分でなくても
誰かの何かの役に立っていくなら
喜んでもいいのかな
村においでなさい【第8回】
もうすぐ七十二歳
田舎で一人農業
寂しさや悲しさはない
トラクターや草刈り機
ほどほどに機械も使いこなし
健康的な汗をかく
自然や孫、亡き夫へのあたたかくまっすぐな気持が詰まった、瑞々しい65の詩。※本記事は、正木ふゆみ氏の書籍『村においでなさい』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。
枯れ木 2
大きな枯れ木くん
君の役割には感服したよ
今年の春まとわりついたつたから
青青した葉っぱが茂ってきて
その後
薄紫の垂れ下がった藤の花が
木全体に咲き誇り
それは見事だったよ
どんな木だったのか
記憶にさえないけど
この新たな君の役割は誰もが記憶に残すだろう
あまり教訓ばかりでは息が詰まるけど
本来の自分でなくても
誰かの何かの役に立っていくなら
喜んでもいいのかな