第三章 相続不動産の法律と税金を知る
不動産に関わる法律には何があるのか
不動産に関わる法律って?
相続において、相続財産に占める価値の割合がとても高いものが不動産です。そして日本では、不動産に関係する法律がたくさんあります。なぜなら、不動産は人が生活していく上で欠かせない大切なものの一つであり、人々の暮らしや仕事を始めとした様々な場面で、不動産を売ったり買ったり、貸したり借りたりなどの形で取引されることになるからです。
そして、一般的に不動産は高価であり、数も限られていることから希少性があり、車や家財道具などの動産に比べて、慎重な取引を求められることが多く、そのために取引する際には多くの法律などの規制にしたがう必要があるのです。
例えば不動産を買った際には法務局で「所有権移転登記」をする必要があり、不動産を売ったり・買ったり、あげたり・もらったりして所有権を移す際や不動産を賃貸で人に貸す・人から借りる際には、それぞれ契約を結ぶ必要があり、不動産を相続する際には遺言書や遺産分割協議書などが必要となります。
これらはいずれも法律に基づき、法律の定めにしたがって行うことになるのです。
それぞれの場面で関わる法律は?
では、不動産について、どのようなときに、どのような法律が関わるのか、実際に例を見ていきましょう。