花と木沓

七月一日

犬とお散歩

 

花びらのように

太陽はあふれて

樹々の葉にバタァをぬりたくり

あざみは露を含んで紫水晶を ちりばめる

路を問うても あかの(、、、)まま(、、)

ただもぢもぢ と うつむくばかり。

犬がみつけた ひばりの巣

草の穂綴り 花綴り

桑の根方の ひばりの巣

それをつついちゃいけないと

わたしが必死にたのんだら

犬めはむくれて あきらめた。

きりぎりじいさん りゅうまちす。