その直後、雄太の大学から授業を受けていないことが分かって呼び出され、パパに行ってもらう事になった。私では感情的になってキチンと対応できそうもないからパパにお願いした。雄太とは高校の時から対立していたので、どんな結論を出すか不安だった。

「もし退学させるようなことになったとしても一年間は面倒を見てやって欲しい。一年の間にどうするか決めさせてやってもらえないか」。そう言ってもらえないかとお願いして行ってもらった。帰ってくるまで心配でハラハラしながら待っていた。帰ってきたパパに「どうなった?」と聞く言葉も出なくて涙ぐんでしまった。

泣いてる私に「教授は、もう辞めたほうがいいのでは、私なら辞めさせますよって言った。だけど雄太が辞めたくないって言ったんだよ。だから本人が続けたいと言っていますので続けさせてやりたいと、そう言ってきた」と。もうもう我慢できなくて号泣してしまった。

パパは私を抱きしめて頭をポンポンとタッチして「後は俺がやるから心配するな」、そう言ってくれた。やっぱり私のパパだ! 大好きな私のパパだと思った。雄太の気持ちを一番に考えてくれたことに感謝でした。

雄太との関係が冷え切っていて「自分の子供が可愛くないの!」なんて毒づいたこともあったけど、雄太を、私を愛してくれていたのがこの時ばかりは嫌っていうほど伝わってきた。

あの時の頭をポンポンは今でも思い出す。優しく温かくて私の気持ちを包んでくれたようでした。