カボスとレモン

カボスは大分の特産品だ。蜜柑の原種という説もあるようだが、良くは知らない。最初、カボスをプレゼントされた時は使い方を知らなくて、その良さが分からなかった。しかし、カボスに馴染んでみると、圧倒的にレモンより美味しいと思うようになった。

レモンは、香りは良いが旨みが少ない。酸味の強さが際立っているとも言える。同じ理由で、スダチが好きな人はレモンより断然スダチが美味しいと言うことだろう。

我が家はカボスのヘビーユーザーと言えるのではないかと私は密かに思っている。なぜなら毎朝果物を使ったミックスジュースを作って飲んでいるので、必ず酸味料として20ccのカボス汁を使うからだ。それも夏冬問わずである。カボスが沢山出回っている時は良いが、端境期(はざかいき)もある。生のカボスが手に入らない時は瓶詰めのカボスジュースを使っている。

ご近所の方に頂いたカボスジュースの冷凍物は生のカボス汁と遜色なく、香りも味もそのままである。ただどうやって手に入れたら良いかが分からない。デパ地下で買えると聞いたが、いつも売っている訳ではなさそうだ。例のご近所の方にそう告げると、どこからか手に入れて、下さる。どうやら特殊ルートがあるようだ。

大分にいると、多くの人に「カボスは頂くもので、買うものじゃない」という感覚がある。スーパーで売られているものもそんなに高くはない。

しかし、東京や大阪に行くと、カボス様がただお一人でトレーに乗っかって、結構なお値段で売られている。う~ん、手が出ない。