はじめに

まず、この本を出版するに当たって、その動機について少し述べさせていただこうと思います。

私が瞑想を始めるようになりましたのは24歳頃ですが、29歳には『第4変容』を経験してしまっていました。その時、私の真我(ハイヤーセルフ)から他の人々を教導するようにとのメッセージを受けましたが、私には、その時から10年以上にも及ぶ発熱やそれに伴う様々な身体的不調がありました。

また、私の夫が少々肩の張る職業に就いていて、私の活動が夫の仕事に差し障ってはいけないという思いもありました。このような理由で、私は瞑想家としての活動を今までして来ませんでした。

しかし、私も高齢となり、残された健康寿命を考えますと、今活動しなければ、真我(ハイヤーセルフ)との約束を果たせなくなると思い、取り敢えず、まずは、『金魚』、『瞑想物語』(共に幻冬舎)といった瞑想本を2冊出版することにしました。

そして、ごく最近になって、人々と面談の上、瞑想とは何か、また、効果的な瞑想方法はどのようなものか、ということをお伝えしようと思うようになり、地元の公民館で『瞑想の会』という講座を設けることにしました。

しかし、いざ瞑想について何らかの指導的お手伝いをさせていただこうと思った時に、前述の2冊だけでは不十分で、どうしてもテキスト的な読み物が必要と感じました。瞑想を全く知らない方々に瞑想というものの本質を知っていただき、実践へと踏み込んでいただくためには、ある程度体系立てて書かれたものが必要と痛感したのです。

また、講座を催すに当たって、必要に迫られて、まず瞑想について体系的に纏めたレジメのようなものを作りましたが、やはり、後からお一人で復習なさる時には、きちんとした本になっている方が便利だろうと思うようになりました。