珍しい体験集(2010年10月)
偶然なのか、または異常気象のせいなのかよくわからないが、今年は珍しい動物に遭遇することがやけに多かった。
①「ヒグマ」と遭遇!
子どものころから、クマの足跡や糞などは畑などで見飽きるほど見てきたし、ハンターが仕かけた罠にかかったクマの死体も見たことはある。だが、生きたクマには今まで出遭ったことがなく、長年山で仕事している父親でさえ見たことがないという。
しかし、僕は今年初めて、生きたヒグマと遭遇した! 確か、9月中旬頃だったと思う。夕暮れ時まだ薄明るかったので、ライトをつけずに車を運転していたら、我が家からそんなに離れていない町道に、ふと黒い物体がもそもそしている。最初でっかい犬だと思ったが、やたらにでかすぎる。すぐにクマだと気づいたが、向こうもこっちの車が近づいてくるのをすぐに察して、道路わきの繁みにザザっと入って行ってしまった。
一瞬ではあったが、生きたクマを目前にして、やはり恐怖を覚えた。こんな家の近くにクマが出没しているなんて、おちおち散歩もしていられない。
②「タヌキ」と遭遇!
10月上旬のある夜だった。町での会合を終え、わらび野の自宅へ戻る途中、この前ヒグマと遭遇した場所からそんなに離れていないところで、今度はタヌキと遭遇した! 車のライトに動く小動物が照らされて、最初、これまた犬かなと思ったのだが、犬にしてはやけに丸っこくてコロコロした感じだ。この小動物もすぐに道路わきに入って行ってしまったが、おそらくタヌキではないかなと思った。
そのすぐ翌日のことだった。昼休みに我が家に役場職員がやってきた。「なんか、このあたりの道路にタヌキの死体があるって通報があったんですけど、知らないですか?」とのこと。もしやと思い、役場職員を連れて、昨夜タヌキと遭遇したあたりへ行ってみた。
すると、道路の真ん中に小動物の死体があった。間違いなく、昨夜見たのと同じだ。近くで見るとやはりタヌキで、結構かわいらしい顔をしていた。どうやら僕が遭遇した後に、誰かが車でひいてしまったようだ。