俳句・短歌 四季 2022.06.25 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第112回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 あちこちに視線を止めて愛おしく 咲くを見い出す桃色の花 繁茂して水路の小川細くする 緑の命並び立つ葦 花咲いて住宅ビルに街の木々 自然讃歌を共に生きてる
エッセイ 『遠い夢の向こうのママ[人気連載ピックアップ]』 【最終回】 かおる 身体中、痣だらけのまま着たウエディングドレス。DV夫が腕につけた痕は、結婚式の写真にもはっきり写っていた。 【前回の記事を読む】DV被害に衝動ODで入院。脳細胞の一部が死滅したらしく、言い返す気力も、考える力も、言い訳する思考力も、どこにもなかった。翌日はとても綺麗な教会で結婚式だったが、私の全身は手のひらサイズの痣だらけだった。ドレスから出ていた腕の痣だけ、結婚式の写真にも写っていた。結婚式自体はスムーズに進み、無事に終わり、その後の旅行は特にひどい喧嘩はせず満喫できた。後から聞くと、新婚旅行直前に…
小説 『大人の恋愛ピックアップ』 【第44回】 八十島 コト どうしてあんな頭髪が薄く貧相な男と妻が……妻はあんな不細工な男に抱かれていたのか…亡き妻の浮気相手をついに発見するも… 【前回の記事を読む】亡き妻の、浮気相手を見つけたい。遺品となったデパートの包装紙を手掛かりに繁華街を歩く翌週の土曜日、達郎は金沢に来た。駅前の金沢東都ホテルにチェックインした。いったん荷物を置いた後、ホテルの一階にある喫茶店に入って、コーヒーを飲みながら、フロントでもらった市内のガイドマップに目を通した。その中には、松越百貨店の位置がイラスト入りで大きく掲載されていた。やっと、智子の行動が解明で…