幼稚園時代
健常児の中で
3歳の時には、近所の幼稚園2〜3カ所へ相談に伺いましたが、言葉のない子どもの受け入れに難色を示し、みな入園を断られてしまっていました。区立幼稚園でも受け入れを断られ、保健婦さんから勧められたデイケアに通いつつ、K先生から指導された事柄を実践しつつ1年間を家で過ごし4歳になりました。
そんな時、健常児と障がい児の「統合教育の幼稚園」が出版した本を読み、その教育方針に感動しました。息子にはその幼稚園の教育方針だったらやっていけるのではないかと考え、挑戦してみることにしました。デイケアの指導員に相談したところ、「もっと、軽い子どもでも入れなかったから、無理でしょうね」と言われ反対されましたが、私はここしかないという必死の思いで面接に臨みました。
その幼稚園は、障がい児を持つ親は誰でも希望する超難関の幼稚園だったのです。田舎者の私は、全く知りませんでした。
園長先生と面接時のアドバイスで「山登り」が良いと言われると、すぐ実践。次の面接時、その山登りの報告をしました。また、このようにしたら良いというお話があると、実践。面接が何度もあり、その結果、何とか子どもを良くしたいという親の願いが叶いました。4歳でしたが1年遅らせて3歳児クラスに入る事を条件に入園することが出来ました。
幼稚園の3歳児クラスは2クラスありました。息子のクラスには息子を含め障がい児が2人在籍しており、健常児と障がい児の統合教育が行われていました。
長年、障がい児教育に関して専門知識があり、健常児にとってもプラスになるという教育方針でした。息子は入園すると、時々、教室から抜け出して、ふらふらしている事はありましたが、必ず、先生が教室に引き入れ、親が付き添いをすることなく安心して預ける事が出来ました。