【前回の記事を読む】息子は耳が聞こえない?しかし医師は聴力検査をせずに…
K先生との出会い
11 お風呂に入りながら、数を数える。石鹸を泡立てて遊ぶ。
12 言葉の意味と行動が一致するように一緒に行動しました。
例:人間には「言葉」があるという事を理解させるため、ヘレンケラーとサリバン先生のように、言葉かけをしつつ一緒に行動しました。家の中で「ゴミ」があったら、「ゴミを捨てようね」と言葉をかけ、一緒に「ゴミ」を拾い、「ゴミ箱」まで連れて行き、「ゴミ」と言う言葉と、「ゴミを捨てる」という行動と共に「捨てる」と言う言葉がどういう事を指すのか、言葉の意味を理解させる事につなげていきました。最初は、ロボットのようであっても、一緒に行動するという事で信頼関係も築けていく事がわかりました。
13 やって良い事、いけない事があるのを教える。
3歳半になっても、排尿のしつけも出来ておらず「おもらし」をよくしていました。「おもらし」をした時でも失敗したという気まずそうな顔を見せず、ゲラゲラ笑っています。このように、感情の表現が全くチグハグというか意味不明でした。あたかも、わざとおもらしをして困らせる事を楽しんでいるかのような感情の表現です。
それで、トイレ訓練のために先生が教えてくれたのは、長男専用のタンスをあてがい、どの引き出しに何が入っているか判るように引き出しごとに違う動物シールを貼り、「おもらし」した時は、怖い顔で「いけない事」と言葉で説明し、一緒に雑巾のある場所まで連れて行き、雑巾でそそうした所を拭かせ、長男専用のタンスから、パンツの入っている動物シールを探し、その引き出しからパンツを出させ、履き替えさせる。これら一連の作業を時間がかかっても一人でやらせる。
これらの事が出来た時は、声を大きく言葉をはっきりとオーバーな位な表現で、子どもにわかるように明るく嬉しい感情を表し、褒めてあげ、その場にふさわしい感情表現の見本を示しました。
14 「しつけ」は、子どもの気持ちをくみ取ってしつけていきました。
言葉は、「ダメ!」と言う強い口調ではなく、「〇〇だから、やめようね」「〇〇が終わったら、やろうね」など、理由がわかるはずはないという気持ちではなく、きちんと説明しながら、わかってもらえるという信じる心を持って止めさせるようにしました。
15 パニックを起こすから、その場所を避けるのではなく、普通に、社会の中で生活していけるように嫌がる場所にも連れて行き、段階的に慣れさせていきました。
例:デパートなど雑踏、工事中の音とかが嫌いで、パニックを起こし泣き叫んでいました。しかし、将来を考えた場合、避けて生きていくことは出来ません。耳をふさぎ泣き出してパニックを起こし嫌がっていたデパートにも連れて行きました。
ただし、必ず、最初に、子どものおもちゃコーナーに行き、好きな電車の模型を見せるなど、子どもコーナーの広場でゆっくり自由にさせました。屋上の遊園地だったこともありました(今はあるかどうかわかりませんが、当時は、デパートに子どもの遊ぶ場所がありました)。そうして、ここは楽しい所だと思わせ、遊ばせながら人混みに慣れさせていくようにしました。現在では、お祭りが大好きなほど、人混みが平気になっています。