ヴァネッサの伝言 故郷

中條 てい
出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
発行年月:2010年2月10日
ISBN 9784779005374 判型 4-6344ページ
価格1,600円+税
時は中世、ヨーロッパ内陸部。魔境ギガロッシュの果てからヴァネッサの民が開放されて3年半、プレノワールの領民として生まれ変わろうとしていた村人のもとに、少年ラフィールが帰ってきた。
彼もまたプレノワールで新しい生活を始めるが、今は亡き兄シルヴィア・ガブリエルの大きすぎる存在が彼の心を悩ませる。
ヴァネッサの民は、その高い技術が大きな利益を生むことから政治に利用され、領民の根深い偏見も消えることはなく、試練が次々と彼らを襲う。
兄に対する憧れ、拒絶、理解を経て、ラフィールがようやく掴みかけたものとは?
そして、ギガロッシュの向こうへ捨ててきた故郷をもう一度ヴァネッサの民の心に取りもどすために、鍛冶職人の親方ガストンが起こす行動とは?
誇りを持って生きるために必要なものは何かを問う、長編ノベル。

掲載記事

著者詳細

中條 てい
1956年生まれ。三重県在住。南山大学文学部仏文学科卒業。斉藤緑雨文化賞長編小説賞受賞(2012年度)。

■WEBサイト
『てんてんパラダイス 中條ていの空中散歩』

■著書
『アイミタガイ』(2013年4月小社刊)
『空に、祝ぎ歌』(2011年12月小社刊)
『ヴァネッサの伝言 故郷』(2010年2月小社刊)