都の皇子(みこ)から使いの者が来るなど、予想もしない。行き先も告げずに、人知れず都を去ったつもりだった。まだ自分のことが、都で忘れられていない。いや、ずっと目をつけられていたのかもしれない。大王(おおきみ)や皇子の力が恐ろしくもあった。老師は使者と騎馬で並びながら、そう思いを巡らしていた。「老剣(ろうけん)殿。あの高名な武術師範をお迎えに上がれるとは。光栄です」使者が、そう老師に声をかけた。老剣…
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