大臣(おおおみ)の蘇我の末子。若いのに生意気と、あまりいい評判はない男だ。老剣も会うのは初めてだが、都からの噂は流れていた。「あんたが龍剣か」英子は老剣を興味深げに見る。「もう、龍派は無い。その剣士もいない。龍の名は返上した。私はただの老剣だ」老剣は英子にそう言う。英子も笑う。と、素早く懐から短刀を取り出すと、片膝を立てて、その切っ先を老剣の額に突きつけた。皇子は驚いて身を引いた。老剣は瞬きもせ…
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