正月から四月までの間は長慶様にとっては慶事続きであったが、こうした喜びと平穏な日々はすぐに崩された。風薫る四月末、心地良い風の季節であったが、その風はやがて戦(いくさ)の匂いを運んできた。強硬な晴元派であった波多野晴通は領地の丹波で挙兵し気勢を上げた。晴通は、長慶様の初めの奥方様すなわち千熊丸様の母君様の兄であったが、離縁して以来、その関係性は悪化する一方であった。波多野氏討伐のため、長慶勢は五…
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「会津いじめ」によって政府の過激な施策は可能となった…
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小説『松永久秀~天下兵乱記~』【第14回】児玉 望
敵を恐怖のどん底へ…同盟者の敵討ちを命じた長慶の怒り
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小説『松永久秀~天下兵乱記~』【第13回】児玉 望
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エッセイ『ヨーロッパ歴史訪問記』【第10回】村野 憲政
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エッセイ『歴史巡礼』【第31回】尾木 公
積もる欝憤。時の政府による執念深い「会津いじめ」の実態とは
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小説『松永久秀~天下兵乱記~』【第12回】児玉 望
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「これに勝る手向けはない…」二本松に巡礼、少年隊を悼む
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小説『松永久秀~天下兵乱記~』【第11回】児玉 望
城が次々と落とされた…戦国の世、火花散らす男たちの生き様
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エッセイ『ヨーロッパ歴史訪問記』【第9回】村野 憲政
文化入り混じる境界の都市…トルコ「イスタンブール」を巡る
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エッセイ『歴史巡礼』【第29回】尾木 公
【歴史】新政府軍阻止のために…奥羽越同盟と「二本松少年隊」
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小説『松永久秀~天下兵乱記~』【第10回】児玉 望
家督争いに主導権争い…天下の諸勢力を巻き込む「騒乱の嵐」
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エッセイ『歴史巡礼』【第28回】尾木 公
【歴史】徐々に迫る新政府軍、裏切り…奥羽越同盟の結末は
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小説『松永久秀~天下兵乱記~』【第9回】児玉 望
河内高屋勢との戦に勝利するも…和睦についた一点の〈いわく〉
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エッセイ『ヨーロッパ歴史訪問記』【第8回】村野 憲政
ロンドン・パリに家族旅行の後、北ウェールズへ一人旅のワケ
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エッセイ『歴史巡礼』【第28回】尾木 公
【小説】会津藩に対する不当な対応…近隣藩がついに動き出す
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小説『松永久秀~天下兵乱記~』【第8回】児玉 望
【小説】戦死者2千人…舎利寺での激戦を大差で制した長慶勢
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エッセイ『歴史巡礼』【第27回】尾木 公
総督府からの不可解な討伐命令…会津藩・庄内藩の同盟まで