【前回の記事を読む】「小説で読んだ通り!」ポンペイ・エスコラーノ埋没都市に歓喜
1998年11月21-23日(土-月) ナポリ紀行
-ポンペイ・エスコラーノ埋没都市と、♪空に白き月の光、波を吹くそよ風よ♪-
月曜日は博物館、教会を回りました。国立考古学博物館はナポリ観光で是非訪問すべき場所で、ポンペイ、エスコラーノから発掘された彫刻、壁画、工芸品等は博物館に収蔵されておりポンペイ、エスコラーノを見ただけでは半分にしかなりません。
印象的なのは壁画の色彩の鮮やかなことで、ギリシャ、ローマの遺跡というとすぐ白い大理石を思い浮かべますが建築当時は赤、青、黄等で埋め尽くされており、またその技量は高く博物館内を歩いていて「これはルーブルやロンドン・ナショナル・ギャラリーと変わらないではないか」と思いました。
ポンペイは地方都市にすぎず当時のローマ市民の生活、文化水準の高さに驚嘆しました。国立考古学博物館にはその他にローマ・カラカラ浴場の彫刻群と紀元前のギリシャ植民都市時代の展示品もあります。ナポリの教会は旧市街を横断する狭くて暗いスパッカ・ナポリ通りに多くの教会が集まっています(多すぎて名前は省略)。外部はアパートと軒を接するようにしており質素で汚れていますが、内部装飾、祭壇の豪華さが対照的です。
お約束したカンツォーネは土曜日夜のディナー・ショーで聞き、「サンタ・ルチア」「帰れソレントへ」「フニクリ・フニクラ」と私の知っているイタリア民謡はみんなナポリおよびその周辺のご当地ソングで本場だけのことはあります。問題は9時半開始で終了が午前1時半と遅いことで、朝の早い日本人旅行者が付き合うには辛い面があります。
今回のナポリ旅行ではまともな食事は土曜日のカンツォーネ・ディナー・ショーでの夕食だけでした。カンツォーネがお目当てで食事はあまり期待していませんでしたが、期待を裏切る秀逸な料理で感心しました。