新たな環境のなかで小さな気づきが増える図画工作の授業が開始して、1時間ほどでほぼ目的の蒸気機関車と客車を作り上げた。残りの時間はできるだけ蒸気機関車らしく見せるため、工作用紙、のり、はさみで、煙突、動輪、運転室、炭水車を作ろうと考えていた。ただ、あまりにもありきたりの工作だったのでほとんど満足感もなく、物足りなさを強く感じていた。そのときだった。担任の先生が、みんなの作業があまり進んでいないのを…
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