おばあちゃんの心のつぶやきやっぱり家がええわ。病院なんか二度と行くもんと違うわ。皆に気い使うてしんどかった。嫁が「私やったらひと月ほど入院出来たら嬉しいのになあ、但し病気はごめんやけど」と言う。全く気が知れんわ。どういう神経してんのやろ。嫁は、うちがふた月も入院していたと言うてるが、そんな長いこと何で入院してたんやろと言うと、脚の骨を折ったと言う。買物行ってこけたんやったかな。この頃よう忘れるわ…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第15回】大野 公子
姑と私は交わることのない線路のようなものだ。八十六年の生き方を変えぬ姑と五十九年の生き方を変えぬ私
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エッセイ『朝陽を待ちわびて』【第15回】桜木 光一
「うまく動かないの…」ポツリと漏らす妻。全身の痛みと発熱で気付かなかった左手の骨折。手術が必要な程の重傷だった
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第14回】大野 公子
息子に姑が退院することを伝えると、良かったねと言いながらも「正常に戻るかな」と心配し…
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エッセイ『朝陽を待ちわびて』【第14回】桜木 光一
自宅療養許可の条件は3カ月間24時間介護ができること。妻は泣いて喜んだ
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第13回】大野 公子
このまま寝てくれたらとの願いも空しく、夜11時にけろっと起き、例のごとく動き回る姑。今夜もまた徹夜かな…
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エッセイ『朝陽を待ちわびて』【第13回】桜木 光一
危篤状態から1カ月。「お家に帰りたい…」それだけを願う妻。その身体には不思議なパワーがみなぎっていた
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第12回】大野 公子
「うち、あんたに腹立ってるねん」と突然言う姑。「あんたな、うちがお金取ったと皆に言いふらしたやろ」とえらく怒ってきて…
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エッセイ『朝陽を待ちわびて』【第12回】桜木 光一
「く、く、車椅子に乗れるようになったのですか?」ゼエゼエ言いながら部屋に飛び込んできた1人の若い男性看護師
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第11回】大野 公子
あるとき、姑がえらく深刻な顔をして考え込んでいる。これはまたとんでもないことを言い出すぞと思っていたら案の定…
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エッセイ『朝陽を待ちわびて』【第11回】桜木 光一
二度と立てないかもと諦めていた妻が…「立ったよ! 奇跡だ! 凄いよ!!」と叫び、下を向き泣いたリハビリ医師
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第10回】大野 公子
寝ている姑の開いた口へ、たまたま落ちたタオル。取り除こうとした手が一時止まった。このまま逝ってくれたらという思いがよぎり…
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エッセイ『朝陽を待ちわびて』【第10回】桜木 光一
当たり前にできた「寝る、座る」が妻には地獄の苦しみに…毎日が限界との闘い
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第9回】大野 公子
「今日はどうやら胃の手術らしい。どうもないのに何で手術なんかするんやろう…」
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エッセイ『朝陽を待ちわびて』【第9回】桜木 光一
夜、暗い廊下に出て「私の命と引き換えに妻を助けてほしい」と丸い月に何度も祈った
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第8回】大野 公子
「何を持ってるの」と布団をめくると、タオルを抱き「赤ちゃん抱いてるねん」と幸せそうな顔の姑。姑の妄想に胸がじんとした日
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エッセイ『朝陽を待ちわびて』【第8回】桜木 光一
夜通し壁を突き抜けて響く死の縁からの悲鳴。妻は激しい腹痛と左脚の痛みに襲われ気を失った
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第7回】大野 公子
あまりにも妄想がひどく眠らないので、精神科の診察を受けた姑。睡眠薬をいただいたものの…
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エッセイ『朝陽を待ちわびて』【第7回】桜木 光一
「いてくれれば、それだけでいい。いつか一緒にお家に帰ろう」叶わないかも……心の中のつぶやきに涙が流れた
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第6回】大野 公子
夜中におむつに手を突っ込み、うんちまみれの姑。翌日そのことを言うと、「うち、ちゃんとトイレに行ったで」と全く覚えておらず…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第5回】大野 公子
「今日は手術したらしい。一体どこの手術したのやろ。どこも悪くないのに、病院の金儲け違うか」