「あっ、ダメダメ。納豆は、使っちゃダメだす」葉子が、業務用の冷蔵庫から納豆を出したとき、覚えのない大声に叱責された。驚いて振り向くと、キッチンの入り口に、ぽっちゃりした女性が立っている。身長は、小柄な葉子より、さらに少し低い。年齢は、一回りくらい上だろうか。おかっぱ頭で、ブラウスの上に、カーディガンを羽織っている。背筋を真っ直ぐ伸ばし、四角い皮の鞄を提げていた。太ぶちメガネの奥に、パッチリとつぶ…
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小説『山田錦の身代金』【第19回】山本 モロミ
冬場だけの酒造りのために北国からやってくる杜氏集団
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小説『山田錦の身代金』【第18回】山本 モロミ
三年後に有機認証を取得予定だった、毒をまかれた田んぼ
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第30回】阿佐見 昭彦
立ちはだかる底無しの疑念…彼女とどこで会っているのか?
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小説『山田錦の身代金』【第17回】山本 モロミ
悪評高き⁈ オーガニック認証監査団体「オーガペック」
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小説『山田錦の身代金』【第16回】山本 モロミ
杜氏はタンクに落ちて死亡したのではない…その証拠とは?
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第29回】阿佐見 昭彦
サングラスを外したエリザベス…あの顔にどこかで会っている
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第28回】阿佐見 昭彦
「御免なさいね…36歳ですわ」彼女は声を上げて笑った
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小説『山田錦の身代金』【第15回】山本 モロミ
杜氏が落ちたタンク…「惜しいけど、もう使えないねえ」
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小説『山田錦の身代金』【第14回】山本 モロミ
きれいな酒質は清潔な蔵に宿る…ここでは一に掃除、二に掃除
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第27回】阿佐見 昭彦
酒は無料、夜に備えてランチは軽く…さすがプロのガイドだ!
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小説『山田錦の身代金』【第13回】山本 モロミ
伝説の杜氏…腕は超一流だが、杜氏集団に属さない一匹狼
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第26回】阿佐見 昭彦
海と魚とポート・ワインで……プチ・ヴァカンス。
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小説『山田錦の身代金』【第12回】山本 モロミ
創業400周年を楽しみにしていた杜氏に…まさかの悲劇
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第25回】阿佐見 昭彦
美術館の収蔵品もカジノの絵もあとわずかな命ということ
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小説『山田錦の身代金』【第11回】山本 モロミ
田んぼは用水でつながっている…「巻き添えは大迷惑だ」
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小説『山田錦の身代金』【第10回】山本 モロミ
犯人逮捕が遠のく…土曜日で身代金500万が準備できない!
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第24回】阿佐見 昭彦
オーナー企業が経営難…このホテルの貴重な美術品が競売に
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小説『山田錦の身代金』【第9回】山本 モロミ
田んぼに毒をまいて脅すとは…普通は事件になどならない
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小説『山田錦の身代金』【第8回】山本 モロミ
驚愕…脱輪した赤いクーペから降りてきた人物の正体
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第23回】阿佐見 昭彦
男前だが、画家というよりは、むしろインテリ風な顔付きである