3 末はお医者か代議士にこのときも、あろうことか私は夜闇に乗(じょう)じて、マユミの朝顔を摘(つ)んでしまいます。翌朝、何食わぬ顔でマユミを慰めさえしたのです。マユミは課題を完遂(かんすい)するために、私の朝顔を見せて欲しいと言いました。芽が出ないことを告げると、マユミは種を掘り返して真水(まみず)で洗い、別の場所へ埋め直しました。朝顔はその翌日に発芽し、二人は花が咲くまで仲良く観察することにな…
昭和の記事一覧
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小説『金の顔』【第17回】菊野 啓
百姓ほど辛いもんはないんでよ
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小説『金の顔』【第16回】菊野 啓
人間の保つ感情のうちで最も愚劣で厄介なもの
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小説『金の顔』【第15回】菊野 啓
その時、私は『金』が人間の害悪だと理解しました。
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小説『金の顔』【第14回】菊野 啓
大貧民しよってちょっと熱うなっただけじゃ
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小説『金の顔』【第13回】菊野 啓
ほな、ユウザイと思う方は手を上げてください
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小説『金の顔』【第12回】菊野 啓
ほんなことしてただですむと思うとんか
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小説『金の顔』【第11回】菊野 啓
化け猫が出たんとちゃう
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小説『金の顔』【第10回】菊野 啓
悪いことしとらんでも早死にの人もおる
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小説『金の顔』【第9回】菊野 啓
蓋の閉まる瞬間、猫は確かに私を見ました
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小説『金の顔』【第8回】菊野 啓
三毛猫のミイが入って来ました
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小説『金の顔』【第7回】菊野 啓
チキンラーメンがええ
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小説『金の顔』【第6回】菊野 啓
警察を毛嫌いしていました
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小説『金の顔』【第5回】菊野 啓
大人たちが私に勝手な期待をした
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小説『金の顔』【第4回】菊野 啓
滴る汗がシトラスミントの香り
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小説『金の顔』【第3回】菊野 啓
頭の中に誰か別の私がいるようなんです
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小説『金の顔』【第2回】菊野 啓
制服姿の警備員が飛んで来ました
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小説『金の顔』【新連載】菊野 啓
日本は豊かになったものだなあ