不満を呟くそのうしろから声をかける。「鈍刀とはご挨拶だな。名刀とは言わぬが、そこそこの……」意義は小刀を握る左の手を見てから、自分の見落としに気づいた。「そうか、うっかりしていたな。貸してみろ」少年から小刀を取り上げ、まずは正対に構える。「刀は大体、右遣いが斬るようにできているんだ」決してなまくらでないことを証明するように、青竹を切ってみせた。胡瓜か大根を包丁で捌くような軽さと切り口に少年は少し…
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