■離婚しないという選択佑輔は、福岡出入国在留管理局から、東京出入国管理庁次長として帰ってきた。佑輔の思い描いた夢が叶ったのである。次長室の椅子に腰をかけ、大きな息を吐いて、窓の外に目をやった。春なのに何故か寂しげな風が吹いている。仁美には「頼むから次長室を見てくれよ」と何度も頼んではいたのだが、やっぱり仁美は来なかった。佑輔は、離婚を承諾したことを後悔しているわけではない。最後に、仁美にこの次長…
人間関係の記事一覧
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