【前回の記事を読む】別れる気なんてない。先ずは、三万円を返そう。それも、ただ送り返すのではなく、何か上手い口実をつくって―。気がついた時、麗子は雅子とオーバーラップし、恭平は武山中尉になっていた。四十分ほどの短い、しかし全編をスローモーションで観るように長い映画が終わって、場内が明るくなった。座席から滑り落ちそうになるほど姿勢を崩し、肘掛けを両手で支えて起き上がった恭平は、その態勢のせいもあって…
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小説『イエスタデイを少しだけ』【第5回】惣才 翼
「遊ぶって、何……」「楽しいこと。絶対に満足させてあげるわ」踵を返し去ろうとしたが、力強く掴まれた腕が離れない。
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小説『イエスタデイを少しだけ』【第4回】惣才 翼
別れる気なんてない。先ずは、三万円を返そう。それも、ただ送り返すのではなく、何か上手い口実をつくって―。
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小説『イエスタデイを少しだけ』【第3回】惣才 翼
信じていたし、死ぬまで見守ってほしいと思ってた。昨日のあの電話までは…。馬鹿!弱虫!卑怯者!裏切り者! 大好きだったのに。
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小説『イエスタデイを少しだけ』【第2回】惣才 翼
腹を立てて受話器を伏せてから2日後、彼女から速達が届いた。中には手紙とお札。「初めて会ったのは、小学校五年生の春でした。あの頃は......」
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小説『イエスタデイを少しだけ』【新連載】惣才 翼
幼馴染と恋人―二人の女性への想いは全く別次元と都合よく考えて自己肯定していた自分に気付いた…