当時、山国川河口の漁師たちは、「マンガン」という漁具を使って漁をしていました。鉄で作った漁具で、戦車マンガンとも呼ばれていました。幅二メートルくらいでしょうか、両脇にそりがついていて、五センチほどの間隔で爪のついた刃物が海底を搔いていきます。これを使うと結構な漁獲量になるのです。魚はベタやカレイ、カニ、車エビ、シャコなどが獲れました。父の作るマンガンは評判もよく、漁師がよく注文してくれていました…
ビジネスの記事一覧
タグ「ビジネス」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第21回】仲宗根 稔
漁師村の人たちはいい人ばかり…いつかこの村に恩返しをしたい
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第20回】仲宗根 稔
母は涙ながらに「お父さんの仕事を手伝っておくれ…」
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第19回】仲宗根 稔
「少し遅かったら命がなかったぞ!」…その場にへたり込んだ
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第18回】仲宗根 稔
寮母さんが作ってくれたお弁当…海苔で「成人おめでとう!」
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第17回】仲宗根 稔
戦後10年以上が経ち…まだアメリカに憧れていた時代だった
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第16回】仲宗根 稔
瓶にドクロのマークが…父の手伝いをする中で
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第15回】仲宗根 稔
五右衛門風呂でぬくぬく…突如若い女性二人が入ってきた!
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第14回】仲宗根 稔
卒業アルバムの寄せ書きには、歯の浮くようなキザな言葉を
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第13回】仲宗根 稔
家にテレビのなかった時代、母が始めたささやかな貸本屋
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第12回】仲宗根 稔
『怪人二十面相』『鉄腕アトム』…夢中で読んだ少年雑誌
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第11回】仲宗根 稔
「狐が憑いている」…田んぼの中をぴょんぴょん跳ねる叔母
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第10回】仲宗根 稔
「朝から焼酎ばっかり飲むな!」思わず父を投げ飛ばしました
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第9回】仲宗根 稔
墜落した飛行機のガラスの破片…板にこすると甘い香りがした
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第8回】仲宗根 稔
税金の取り立て…タンスや家具などを差し押さえられてしまった
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第7回】仲宗根 稔
それ以来、私のあだ名は「えべっさん」になってしまいました
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第6回】仲宗根 稔
戦時中も台風は発生し、赤ん坊も生まれる。そしてついに終戦。
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第5回】仲宗根 稔
米軍の爆撃の音…母は「死ぬ時は一緒に死のうね」と言った
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第4回】仲宗根 稔
モンペをはいたおばちゃんたちが防空演習をしていました
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第3回】仲宗根 稔
我が家に入ってきた兵士たちに、母はお茶を出していました
-
エッセイ『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第2回】仲宗根 稔
岐路で出会った方々の中で一人でも欠けていたら、今の自分はないでしょう