TOTO商品のメンテナンスを主体にしたほうがいい
それから三年ほど経ったころでしょうか、関山部長から「これからはメンテナンスの時代になる。施工よりもTOTO商品のメンテナンスを主体にしたほうがいいよ」と言われました。早速その準備を始め、社員の中からメンテナンス業務要員を選び、講習を受けさせて、お風呂やトイレなどTOTO商品のメンテナンス事業を始めました。
当初は施工とメンテナンスの両方を行っていましたが、人の手配が難しくなり、すべてメンテナンスに切り替えていきました。東京営業所も軌道に乗り始めたころ、「TOTOメンテナンスはこれから全国展開していく。仲宗根さんは大阪に出る気はあるかね」と関山部長より話がありました。
私は即座に、「はい、行きます」と返事をしました。「それなら大阪の支店長を紹介するから会いに行きなさい」とのことで、翌日には大阪に行き、御堂筋通りの住友ビルに入っているTOTO大阪支社を訪ねました。応接室で山田支店長、本山課長とお会いしました。
山田支店長から「関山部長から連絡がありました。大阪でもメンテナンスをやってもらえますか」とのお話がありました。山田支店長は温和な感じの方で優しい言葉遣いです。本山課長は技術課で鍛えた経験豊富な頼りになる方でした。
さあ、早速人探しです。私の弟の同級生が大阪にいるというので、すぐ電話を入れ、仕事内容を説明し、翌日彼の奥さんの弟である松崎君を紹介してもらいました。