沢辺と一度だけデパートの屋上に登ったことがあった。駅と一体型になっていて、乗り換えのついでに、この街が一望できるから、いかないかと修作から誘った。沢辺は気乗りしなさそうについてくる。何も買わず、店を覗くこともなく、ただただエレベーターに乗り屋上に向かっていく二人だった。屋上の遊具で遊ぶ子らを横目にしながら、あんな頃に戻りたいよ、と修作が嘆くように声に出す。沢辺は、フン、と舌うちのように応じた。へ…
小説
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背中を押してくれた先輩の言葉。お礼を言いたいのに…「どこに行ったのですか、先輩」