喜田村 星澄

東京都出身、埼玉県在住。
東京農工大学卒業。
エレクトロニクス関連企業に勤務。

掲載記事

書籍

  • 巨大鯨の水飛沫
    喜田村 星澄
    出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
    海は綺麗だった。澄んでいて波も穏やかで。その瞬間が来るまでは――。

    『おばあちゃんちが一番楽しかったのはいつだったかな?』
    何度目の訪問だろうか……少し大人に近づいた石崎杏南(いしざきあんな)は心に問いかける。
    祖母は、杏南が泊まりに来るといつも嬉しそうな顔をしてくれていた。

    今回の訪問は、何か特別な予感がする。
    だが、これほどの出来事になるとは誰も想像していなかった。その時、未知の光景が家族を包み込む。

    旅の扉を開いたのは、
    祖母か、叔母の日向子(ひなこ)か、母の康子(やすこ)か、それとも……。