しらぬひ 筑紫(つくし)の綿は 身に付けて いまだは着ねど 暖けく見ゆ沙弥満誓(さみまんぜい)【訳】九州の真綿はまだ肌身に付けて着たことはないが、いかにも暖かそうだ【注】1 沙弥満誓＝造筑紫観世音寺別当・俗姓は笠朝臣麻呂、旅人の歌友。元明太上(げんめいだいじやう)天皇の病気平癒を願って出家2 しらぬひ＝「筑紫」の枕詞。ここでは九州の総称3 筑紫の綿＝筑紫の女性の譬えとも言われる。綿はまゆからとっ…
［連載］シニア世代のための「万葉集百人一首」
-
俳句・短歌『シニア世代のための「万葉集百人一首」』【最終回】
万葉集から6首解説「志賀の海人の 釣りし燈せる いざり火の ほのかに妹を 見むよしもがも」—漁り火のように、ちらっとでもあなたを…
-
俳句・短歌『シニア世代のための「万葉集百人一首」』【第7回】
シニア世代へ万葉集から6首を解説「恋ひ死なむ 後（のち）は何せむ 生ける日の ためこそ妹（いも）を 見まく欲（ほ）りすれ」
-
俳句・短歌『シニア世代のための「万葉集百人一首」』【第6回】
シニア世代へ万葉集から6首を解説「臥(こ)いまろび 恋(こ)ひは死ぬとも いちしろく 色には出でじ 朝顔が花」
-
俳句・短歌『シニア世代のための「万葉集百人一首」』【第5回】
シニア世代へ万葉集から6首を解説「君が行き 日（け）長くなりぬ 山尋ね迎へか行かむ 待ちにか待たむ」
-
俳句・短歌『シニア世代のための「万葉集百人一首」』【第4回】
シニア世代へ万葉集から6首を解説「可之布江に 鶴たづ鳴き渡る 志賀の浦に…」
-
俳句・短歌『シニア世代のための「万葉集百人一首」』【第3回】
シニア世代へ万葉集から4首を解説「打つ田には 稗はしあまた ありと言えど…」
-
俳句・短歌『シニア世代のための「万葉集百人一首」』【第2回】
シニア世代へ万葉集から5首を解説「石走る 垂水の上の さわらびの…」
-
俳句・短歌『シニア世代のための「万葉集百人一首」』【新連載】
国内最古の歌集「万葉集」。厳選した100首を独自の視点で解説！
