【前回の記事を読む】出産とともに妻は亡くなり、生まれた娘も6日後には亡くなった。益々商売にのめり込む彼を、アジア人排斥、大戦、火災が襲い…永野万蔵が活躍していた当時、日本からはハワイ経由でカナダへ渡っていたが、一八八七(明治二十)年に横浜・バンクーバー間の太平洋航路が就航すると、カナダへの移民が次第に増えていった。それは、カナダ政府が日本からの移民を制限するまで五十年ほど続いた。一八八八(明治二…
[連載]カナダの風
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小説『カナダの風』【最終回】森園 初音
三尾村からの最初の移民者だった工野儀兵衛は、後に「カナダ移民の父」と呼ばれるように
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小説『カナダの風』【第12回】森園 初音
出産とともに妻は亡くなり、生まれた娘も6日後には亡くなった。益々商売にのめり込む彼を、アジア人排斥、大戦、火災が襲い…
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小説『カナダの風』【第11回】森園 初音
船底には、檻に入った若い娘たちがいた。外国の港に着くと、一人ずつ大勢の前に立たされ、「50ドル、若い子だよ」と…
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小説『カナダの風』【第9回】森園 初音
カナダは、長い間イギリスやフランスの植民地だった。やっと解放されたカナダの人々にとって、国家は自立の証のようなもので…
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小説『カナダの風』【第8回】森園 初音
「カナダ」が歩んできた歴史。現在のカナダ多文化主義の裏にある人種、民族の移動
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小説『カナダの風』【第8回】森園 初音
食事や漁、インディアンの文化に触れることがカナダの歴史を知るきっかけに それは長く、冷たい歴史であった
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小説『カナダの風』【第7回】森園 初音
夏に一年分を稼ぐ、カナダの日系漁民。教えてもらった「サーモンのタレ」は絶品!
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小説『カナダの風』【第6回】森園 初音
浮気で出来た子が、息子と一緒に遊びにくる…。受け入れられた様子に衝撃
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小説『カナダの風』【第5回】森園 初音
三十歳なのに十四歳の子供に間違われる!? はじめて知るカナダのTAX事情
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小説『カナダの風』【第4回】森園 初音
成田からの機内で、メキシコの大学で教鞭を執っている日本人男性と隣り合わせになり…
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小説『カナダの風』【第3回】森園 初音
移民として鹿児島からカナダへ。今は亡きお父さんが建てた「碑」
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小説『カナダの風』【第2回】森園 初音
日本を守ろうと帰りの燃料もないまま飛び立っていった特攻隊。平和な今の日本に感謝
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小説『カナダの風』【新連載】森園 初音
【小説】カナダで暮らす母の訃報…。朝方見た夢はきっと別れの挨拶だった。