四ノ五 由美の後記小学生の由美の初めての症状に気づいたのは、親の私ではなく、由美自身からの報告だったこと、小さな子どもながらも急な脱毛に、どれほど驚き、心配したことでしょう。何日か経ってから私に知らせたというところからも痛ましさが思い出されます。しばらくの間、親に心配させまいと、一人で不安になり心を痛めていたときがあったことに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。そういうことも世間の方々からすれ…
[連載]模索の扉
-
エッセイ『模索の扉』【第9回】ななつまこ
「子どもを授かれない」娘夫婦の告白…母が“あっさり”と受け止めてしまったワケ
-
エッセイ『模索の扉』【第8回】ななつまこ
「髪は女の命」と言うが…脱毛症の娘を持つ母を追い詰めた言葉
-
エッセイ『模索の扉』【第7回】ななつまこ
思春期に治ったと思ったのに…結婚を機に再発した娘の脱毛症
-
エッセイ『模索の扉』【第6回】ななつまこ
「風に髪がなびく後ろ姿がうらやましい」脱毛症の娘を持つ母の心情
-
エッセイ『模索の扉』【第5回】ななつまこ
「髪の毛が抜けるねん」小学生の娘が脱毛症になり、皮膚科に行ったが…
-
エッセイ『模索の扉』【第4回】ななつまこ
妹の手術が無事に終わり、涙ぐむ母…素直になれない2人の関係
-
エッセイ『模索の扉』【第3回】ななつまこ
「痛い痛いー!腕ついてる?」妹が事故で複雑骨折、長い金具を体の中へ…
-
エッセイ『模索の扉』【第2回】ななつまこ
「私が亡くなっても悲しまなくていい」明るく元気だった母の最期の教え
-
エッセイ『模索の扉』【新連載】ななつまこ
「お父ちゃんが遺体で見つかった」躁鬱病の父に抱いた娘の後悔