昭和十二年一月二十二日。千代田区の霞ヶ関から半蔵門に向かう皇居のお堀端に陸軍の参謀本部があり、その地名は一般には三宅坂(みやけざか)と呼ばれていた。陸軍の作戦や用兵の中枢である参謀本部の会議室では、作戦部長代理の石原莞爾大佐が打ち合わせを行っているところだった。「それで、事態収拾のメドが立たんというのか」「そうだ。相手が全面的に折れるなら別だが、中途半端な妥協はとても無理だな」広いテーブルを隔て…
［連載］救国の独裁者
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小説『救国の独裁者』【最終回】
渦巻く陰謀…「貴様は宇垣内閣の成立を手をこまねいて見ているつもりか？」
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小説『救国の独裁者』【第7回】
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小説『救国の独裁者』【第6回】
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小説『救国の独裁者』【第5回】
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小説『救国の独裁者』【第4回】
「戦争終結のメドが立たない…」長官の死で総理が出した答えとは
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小説『救国の独裁者』【第3回】
【歴史SF】「まさに壮者そのもの」インド独立運動の闘士と日本陸軍大臣の邂逅
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【歴史SF】汪とボースが繰り広げる対話…軍事クーデター未遂事件とは
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