榎本さんは心配するだろう。かつて2日間俺の姿が見えないだけでも、焦って探し回っていたくらいだ。それが長期間になったら、どうなるかを考えると気持ちが萎えてくる。しかし、俺にとっては、心身ともに絶好調の今をおいては、もうチャンスは二度と来ないだろう。気になっている猫もいなくなるかもしれない。とうとう旅に出たいという誘惑には勝てず、ある秋の日に、決行してしまったんだ。それとついでにお話しておくが、俺は…
[連載]おもしろうてやがて悲しき
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エッセイ『おもしろうてやがて悲しき』【第11回】榎本 ひとみ
かわいい飼い猫が、ご主人を置いて「旅立っていく」理由とは?
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エッセイ『おもしろうてやがて悲しき』【第10回】榎本 ひとみ
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エッセイ『おもしろうてやがて悲しき』【第9回】榎本 ひとみ
猫のにゃん太郎大反省…「えびせん」を飼い主に差し出した結果
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エッセイ『おもしろうてやがて悲しき』【第8回】榎本 ひとみ
動物病院へ…にゃん太郎が「鬱状態」になってしまった原因とは
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エッセイ『おもしろうてやがて悲しき』【第7回】榎本 ひとみ
「これは何の音だ?」猫が鬱になる原因をにゃん太朗が解説!
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エッセイ『おもしろうてやがて悲しき』【第6回】榎本 ひとみ
にゃん太郎が語る「首輪をつけるならGPSもつけてよ」のワケ
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エッセイ『おもしろうてやがて悲しき』【第5回】榎本 ひとみ
人間の言葉が分かる類まれな猫の俺が、悔しくてたまらないこと
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エッセイ『おもしろうてやがて悲しき』【第4回】榎本 ひとみ
猫にとって名前はどうでもいいが、「ネコ」と呼ばれるのは嫌だ
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エッセイ『おもしろうてやがて悲しき』【第3回】榎本 ひとみ
黒猫にゃん太郎、必死の籠城!飼い主との再会は果たせるのか?
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エッセイ『おもしろうてやがて悲しき』【第2回】榎本 ひとみ
「恥ずかしい!」猫の俺が生まれて初めて味わった屈辱感
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エッセイ『おもしろうてやがて悲しき』【新連載】榎本 ひとみ
【小説】俺の名前は「にゃん太郎」 榎本さんちに飼われてる