羅技は心の中で、「何故父上は我を一緒に戦わせてくれなかったのだ? 死んでも悔いはない。里を守ろうと小さな子供までも戦うとなかなか逃げなかったのに。我は里を守れなかった……」と憂いた。剣を首に刺し抜いて自害しようとすると、男は素早く腰の剣を抜いて羅技の剣を叩き払った。見ると、羅技の剣は真っ二つに割れて落ちている。「あっ」「何故死のうとする? 父親に助けられた命を……。困った姫じゃ」羅技は男をぎっ…
[連載]龍神伝説
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小説『龍神伝説』【第18回】玉野のももたろう
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小説『龍神伝説』【第13回】玉野のももたろう
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小説『龍神伝説』【第12回】玉野のももたろう
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小説『龍神伝説』【第11回】玉野のももたろう
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小説『龍神伝説』【第10回】玉野のももたろう
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小説『龍神伝説』【第9回】玉野のももたろう
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小説『龍神伝説』【第8回】玉野のももたろう
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小説『龍神伝説』【第7回】玉野のももたろう
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小説『龍神伝説』【第5回】玉野のももたろう
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小説『龍神伝説』【第4回】玉野のももたろう
【小説】「里に何用だ…?」阿修からやってきた二人の男
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小説『龍神伝説』【第3回】玉野のももたろう
【小説】囁かれる噂話…“月の光”と謳われる美貌の若君の謎
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小説『龍神伝説』【第2回】玉野のももたろう
【小説】村で一番の弓、剣の使い手「守り神羅技」の伝説
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小説『龍神伝説』【新連載】玉野のももたろう
【小説】美しい湖に浮かぶ小島は「龍神守の里」と呼ばれた
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