「そうやなあ。俺は、一般論として人間が嫌いで信用してない。まだ20年も生きてへんけど、今までに散々裏切られたり、いじめられたりした経験上や。けど、ほんのちょっとかも分からんけど、まともな人がいることに期待したい。こんな俺に宗にも多少似たとこもあると思うねんけど。普段のお前の言うことからすると、きっとそうやろ」「基本的には否定しいひん。けど、俺は、人間を好きになりたいし信用したいんや。現実を見る…
[連載]海が見える
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小説『海が見える』【最終回】西野 民彦
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小説『海が見える』【第14回】西野 民彦
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小説『海が見える』【第13回】西野 民彦
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小説『海が見える』【第12回】西野 民彦
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小説『海が見える』【第11回】西野 民彦
「人間の本質は変わらねえんだよ」人の世について言い争う2人
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小説『海が見える』【第10回】西野 民彦
女学校校舎のマリア像が動いた…そのナゾが判明⁉
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小説『海が見える』【第9回】西野 民彦
王子動物園のすぐ北、女学校にある「マリア像」が動いた!?
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小説『海が見える』【第8回】西野 民彦
喫茶店にて…3人で飲むコーヒーは、より一層うまいと感じた。
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小説『海が見える』【第7回】西野 民彦
展望台で…「命が洗われるようや」海はどこまでも碧かった。
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小説『海が見える』【第6回】西野 民彦
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小説『海が見える』【第5回】西野 民彦
「お前は勉強すること、努力することを馬鹿にしてるんか?」
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小説『海が見える』【第4回】西野 民彦
「アイツは教師失格や!」水田の話で意気投合かと思いきや…
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小説『海が見える』【第3回】西野 民彦
「この学校はどうや?」…人嫌いの勉と2人の同級生との出会い
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小説『海が見える』【第2回】西野 民彦
クラシック音楽をめぐって「冗談じゃない!」と激怒したワケ
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小説『海が見える』【新連載】西野 民彦
やむを得ず入った公立高校…入学式の翌日に言われた言葉に衝撃